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第一松木川橋梁

かつて東洋一の生産量を誇った足尾銅山を支えるため、インフラ整備にも最新技術が導入され、

本橋もその一つです。

本橋は、現在わたらせ渓谷鐵道の鉄道橋ですが、建設は足尾鐵道が大正3(1914)年8月26

日の足尾駅~足尾本山駅(現在、間藤駅~足尾本山駅間は廃線)の開通にあわせて同年3月に架

設したものです。

足尾鐵道は、その後国鉄、JRを経て平成元(1989)年に第三セクターのわたらせ渓谷鐵道と

して営業を開始しました。

本橋が渡河する河川名は現在、国土交通省が足尾ダムまでを渡良瀬川としています。一方、地

元では昔から神子内川合流より上流を松木川と称しており、橋名もこれに由来して付けられたも

のと思われます。

構造的には、煉瓦積み基礎に鋼部材をトラス状に組んだトレッスル形式の橋脚が特徴で、材質

も現在では橋梁に採用されることが少ない錬鉄製です。橋脚には、イギリスのPatent Shaft &

Axletree社製1889年の製造銘板が付いており、この橋脚は、日本鉄道が東北本線北部に多数架

設したものが転用されたものと思われます。

上部工は補剛材の両端を折り曲げてフランジと接続するイギリス様式が見られますが、製造銘

板には、「汽車製造合資会社明治44年」と記載されていることから、足尾鐵道が国内へ自社発

注したものと思われます。

これらの構造形式は、国内に残存事例が少ない貴重な構造物として、登録有形文化財と土木学

会選奨土木遺産に認定されています。

【インフラスポット】参考:土木学会栃木会資料

基本情報

住所 栃木県日光市足尾町田元(足尾駅~間藤駅)

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