新大越路橋 しんおおこえじばし

大越路峠は勾配が急で道路が狭いうえ、36箇所ものカーブや冬季凍結など、交通の難所となっており、峠のトンネル化は、旧粟野町民の悲願でした。
町からの強い整備要望もあり、県は「交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業」により山をトンネルで貫通し、トンネル出口から県道鹿沼・足尾線に至る区間にある、一級河川思川を新橋で渡河し、この難所を解消しました。
新橋はこれを実現した、鹿沼土木事務所管理の道路で唯一のアーチ橋です。その下流には、昭和33年に完成した旧橋「大越路橋」が新橋に寄り添うように残されており、60年経つ現在でも渡ることが出来ます。
建設当初にさび色だった新橋は、一般の方から「なぜ塗装してないさびた橋を架けたのか」と問われたことがありました。
答えはこの橋、最初はさび色でしたが時を経て保護性さびが出来る、耐候性鋼材という特殊な鋼を使用して架けた橋だからなのです。今は表面に褐色の保護性さびができたことで、一定以上のさびの進展が抑えられた、塗装しないでも大丈夫な橋なのです。
なお現在、鹿沼市に移管された旧道(大越路峠)は通り抜けが出来ず、下永野側から「峠の味どころ大越路」までの区間のみ通行が可能となっていますのでお気をつけ下さい。
【インフラスポット】参考:「交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業」についての碑文ほか


■路線名:県道 栃木・粕尾線(とちぎ・かすおせん)
■交差物:一級河川 思川(おもいがわ)
■橋長(最大支間長)径間数:148.50m(68.95m)4径間
■上部工形式:鋼単純上路式ローゼ橋+鋼3径間連続鈑桁橋
■下部工形式:直接基礎アーチ橋台 1基、アーチ橋脚 1基、直接基礎壁式橋脚 2基 直接基礎逆T式橋台 1基
■架設年:平成15年(2003)年
■管理者:栃木県鹿沼土木事務所

橋の歴史
●明治39(1906)年:粟野村が町制施行、粟野町となる
●昭和30(1955)年:粟野町・粕尾村・永野村・清洲村の四町村が合併し、新たな粟野町となる
●昭和31(1956)年:県事業により大越路峠の道路改良が完成
●昭和54(1979)年:主要地方道栃木粕尾線大越路トンネル建設促進期成同盟会が結成される
●平成7(1995)年:全体延長2,600m(うちトンネル延長817m)が「交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業」として国に認定され、事業着手
●平成12(2000)年:トンネル工事着手
●平成15(2003)年:トンネル・橋梁を含めた全事業区間の完成供用
●平成18(2006)年:鹿沼市と粟野町が合併し、鹿沼市となる
 

周辺観光情報

基本情報

住所 〒322-0421 栃木県鹿沼市下粕尾
電話番号 0289-65-3211 (鹿沼土木事務所)